クレカ積立投資の利回りを上げる方法3選

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クレジットカードによる投資とは?

通常の投資では、証券口座に入金し、そのお金を使って投資商品を購入しますが、証券会社によっては、クレジットカードを使用して投資商品を購入することができます。これがクレジットカード投資です。
ただ、基本的には現金投資ほどの自由度はありません。クレジットカードで投資できるのは積立設定をしている場合のみに限定されていることも多く、一定の金額を毎月クレジットカードで支払い、それを投資口座に積み立てることが一般的です。
また、クレカ投資で使えるクレジットカードは、証券会社のグループ会社や提携先のクレジットカードに限定されている場合が大半です。

クレジットカード投資のメリット

証券口座への定期的な入金が不要

毎月一定金額の積立投資を現金で行っている場合、毎月証券口座への入金が必要です。
しかし、クレカ積立の設定をしている場合は毎月自動的にクレジットカードで支払われるため、入金作業は不要
入金忘れで積立ができなかった、ということを防止できます。
※クレジットカードの引き落とし口座には毎月お金を入れておく必要があります

ポイントが付く

通常、クレジットカードでショッピングをするとポイントが貯まりますがクレカ投資の場合も同様に、平均して0.5~1.0%程度のポイントが貯まります
月々で見ると微々たる金額ではありますが、1.0%のポイントが付く設定であれば、投資成績が1%良くなるのと同義です。
利回りを1.0%上げるのは大変ですが、クレカ投資であれば特段労力をかけることなく利回りを上げることができます
難点は、運営会社の業績次第でポイントが下げられてしまうことがあること。それでもポイントがゼロではない以上、やる価値はあると思います。

クレカ積立の利回りを上げる方法

クレカ投資を導入するだけでも、現金での投資より利回りを上げることはできますが、その利回りは工夫次第でさらに上げることができます

クレカ積立の利回りを上げる方法①ポイ活サイトを活用する

クレカ積立のリターンを増やす方法その1は、ポイ活サイトを活用すること」
ポイ活サイトには、クレジットカードや証券口座の新規契約案件があります。
始めてみたいクレカ投資がある場合、まずはポイ活サイトでそのクレジットカードや証券口座の新規契約案件がないかを探し、あった場合はポイ活サイト経由で新規契約しましょう。
クレジットカードや証券会社の公式サイトから直接契約した場合はポイントがゼロでも、ポイ活サイト経由では1万円分くらいのポイントが付くというケースがあります公式サイト経由のほうが還元金額が高いという可能性もありますので、調べてからのほうがおすすめです)。
クレカ投資を始める前や対象クレジットカードの初発行時しか使えない方法であるという点は難点ですが、キャッシュバックの額が比較的大きいため非常におすすめ。
むしろ、一つの証券口座やクレジットカードにつき、一人一回(しかも最初だけ)しか使えない方法のため、できる限り使うようにした方が良いと思います。
ちなみに私がいつも使っているのはmoppyです。
案件数も多く、交換先(Amazonギフト券や楽天ポイントなど)も豊富でおすすめ。
ゲーム系の案件も多い印象なので、のんびりちょっとずつ増やしたい方にも良いと思います。

クレカ積立の利回りを上げる方法②複数の証券会社×クレジットカードを使う

クレジットカードで投資をするとポイントがつくものの、基本的にその限度額は月間5万円と決められています。
そのため、証券口座を一つに絞りたいわけではない限り、毎月5万円より多い金額を積立投資したい場合、複数の証券口座×クレジットカードを使用するのがおすすめ
23年8月現在で、私がおすすめしている組み合わせは以下の5つ。
1.SBI証券×三井住友カード ゴールド(三井住友カード)
2.マネックス証券×マネックスカード
3.auカブコム証券×auPAYカード
4.楽天証券×楽天カード
5.tsumiki証券×エポスゴールドカード(エポスカード)

SBI証券×三井住友カード ゴールド(三井住友カード)

ポイント還元率:1%+利用額に応じたポイント(通常カードは0.5%)
年会費(通常):5500円 ※永年無料条件あり(通常カードは無料)
最もおすすめなのは、SBI証券と三井住友カード ゴールドの組み合わせです。
三井住友カード ゴールドは年会費がかかりますが、年会費永年無料となる条件が比較的低い一方、ゴールドカードのクレカ投資還元率が良いためです。※年会費永年無料となる条件については後述
単純に還元率は1%ですが、年間利用額が100万円を超えると1万ポイントが付与されます。

マネックス証券×マネックスカード

ポイント還元率:1.1%
年会費(通常):無料 ※2年目以降500円、ただし無料となる条件あり
次点でおすすめなのは、マネックス証券とマネックスカードの組み合わせ

ポイント還元率が1.1%と、通常カードのなかではトップクラスなのが魅力。

年会費は初年度無料、2年目以降は500円ですが、年間1回以上クレジットカードを利用すれば無料になります。
マネックスカードによるクレカ積立も対象のため、クレカ積立をしている人は気にする必要がありません。

auカブコム証券×auPAYカード

ポイント還元率:1%
年会費(通常):無料 ※2年目以降1375円、ただし無料となる条件あり
3番目はauカブコム証券とauPAYカードの組み合わせ

ポイント還元率は1.0%と、通常カードのなかでは良い方です。

また、付与されるポイントはPontaポイントのため、人によっては利便性も高いと思います。
年会費は初年度無料、2年目以降は1375円ですが、こちらも年間1回以上クレジットカードを利用すれば無料になります。

楽天証券×楽天カード

ポイント還元率:0.5~1.0%
※以前は最低ポイント付与率が0.2%まで改悪されたものの、23年8月現在、最低ポイント付与率は0.5%に改善
年会費(通常):無料
4番目は楽天証券と楽天カードの組み合わせ
ポイント還元率は0.5~1.0%となっていますが、手数料が低く人気の高いインデックスファンドはポイント還元率が0.5%のため、基本は還元率0.5%と思っておいたほうがいいです。
ポイント還元率は低いですが、楽天証券×楽天カードのメリットは、年会費が無料であることと、最大10万円クレカ投資ができることと、楽天経済圏のなかで投資ができること。
年会費無料の場合は、厳密な管理(年会費無料となる条件を達成したかどうかの確認)をしなくていいので非常に便利です。
また、クレカ投資は基本的に月間5万円までですが、楽天証券では楽天キャッシュを経由して投資をすることもできます
楽天カードで5万円積み立て、楽天カードで楽天キャッシュ5万円分チャージして楽天キャッシュで5万円積み立てることで、月間10万円の積み立てが可能になります。
できる限り一つの口座にまとめたいという場合は、楽天証券×楽天カードで10万円積み立てをするのもありだと思います(私は以前そうしていました)。
さらに、楽天証券×楽天カードで溜まるポイントは楽天ポイントのため、楽天経済圏で生活している方にとっては利便性が高いことも魅力です。

tsumiki証券×エポスゴールドカード(エポスカード)

ポイント還元率:0.1~0.5%+利用額に応じたポイント(通常カードは0.1~0.5%)
年会費(通常):5000円 ※永年無料条件あり(通常カードは無料)
最後はtsumiki証券とエポスゴールドカードの組み合わせ
通常カードもゴールドカードも積立投資自体のポイント付与率は高くありませんが、ゴールドカードでは利用額に応じたポイントの付与があります。その利用額には、積立投資分の金額も含まれる点が魅力です。
エポスゴールドカードも年会費がかかりますが、インビテーションをもらってゴールドカードを申し込めば無料になります。
※インビテーションがもらえる条件については後述

クレカ積立の利回りを上げる方法③ゴールドカードなど高還元率カードを使う

ゴールドカードの多くは年会費がかかりますが、その分通常のカードより豪華な特典がついています。
買い物時のポイント付与率が高くなっているケースが多いですが、クレカ投資時のポイント付与率が高くなっているケースもあります
クレカ投資時のポイント付与率が高く、かつ年会費を無料にすることができるカードを使えば、簡単に高還元のクレカ投資をすることができます。
23年8月現在で、私がおすすめしているのは三井住友カード ゴールド(NL)エポスゴールドカードです。

三井住友カード ゴールド(NL)

年会費:5500円
ポイント付与率:1.0%(+利用額に応じて付与)
特長:年間100万円分利用すると翌年以降の年会費が無料に。年間利用額の集計期間は入会月~翌年の入会前月。さらに、年間100万円利用するとVポイントを1万ポイント付与なお、初年度に100万円達成できなかった場合でも、2年目以降に年間100万円分利用すれば、翌年以降は年会費無料。
年間100万利用すれば翌年以降の年会費が無料になるうえ、三井住友カードのポイントである「Vポイント」が1万ポイント付くのが魅力です。
通常の買い物時のポイント付与率は0.5%と低いですが、100万円利用したタイミングで一時的にポイント還元率は1.5%に跳ね上がります(100万円以降は実質還元率が下がります)。
溜まったVポイントは買い物に使ったり、景品と交換したりできますが、投資にも使えます。なお、Vポイントで投資ができるのはSBI証券のみです。
年会費無料の条件である、利用額100万円の達成についてですが、そこまで高いハードルではないかと思います。家賃をカード支払いできる方なら特に、簡単に達成できるでしょう。
それ以外の方は普段の買い物や公共料金の支払いなど、日々の支払いを三井住友カード ゴールドに集中させれば達成できるのではないでしょうか。
ちなみに、三井住友カード ゴールド(NL)では、モバイルSuicaなどの交通系カードや三井住友カードが発行しているプリペイドカードへのチャージ、楽天Edy、WAON、nanacoへのチャージは利用金額の対象になりません。
一方で、LINE PayへのチャージやAmazonギフト券の購入は対象です。
初年度100万円チャレンジの最終月に100万円未達の見込みが高い時は、残額をショッピングではなくPay系へのチャージに使うのが良いでしょう。
私はAmazonを利用することが多いので、Amazonギフト券で帳尻合わせをする予定です。

エポスゴールドカード

年会費:5000円
ポイント付与率:0.1~0.5%(+利用額に応じて付与)
特長:インビテーションをもらって入会した場合は年会費が無料年間利用額が50万円以上の場合はエポスポイントを2500ポイント100万円以上の場合は1万ポイント付与
年会費がかかりますが、インビテーション(ゴールドカード申込の招待状)をもらえば年会費無料に。
エポスゴールドカードのインビテーションはエポスカードを半年で20万円ほど使用すればもらえる、と言われています。また、クレカ積立をしているうちに届いた、という声もあります。※正式な条件は公表されていません
エポスゴールドカードのクレカ積立は、1年間の積立額に応じてポイントがもらえるシステム初年度は積立額の0.1%ですが、年々0.1%ずつ増え、5年目以降は0.5%に。
これだけだと非常にしょっぱいですが年間50万円分カードを使うとボーナスポイントが2500ポイント、100万円使うと1万ポイントつきます
そして、tsumiki証券×エポスゴールドカードの良いところは、投資の積立額もカード利用金額に含まれるところ基本は含まれないカード会社が多いです)。
クレカ積立の上限は毎月5万円のため、毎月5万クレカ投資をするとしたら、年間利用額は60万になり、2500ポイントのボーナスポイントがゲットできます。
エポスカードはクレカ積立でしか使うつもりがないよ、という方は、毎月4万2000円ほどクレカ投資して、年間50万円のラインを狙うのが良いと思います。
ボーナスポイント以外のポイント付与率は高くないので、必ずしも毎月5万積み立てる必要はないかな、というのが個人的所感です。初年度から0.5%は欲しかったですね。
一方、マルイでのお買い物などでエポスカードを一定使う方は、毎月5万の積立(年間60万円)と年間40万円のショッピングで100万円ラインを狙うのも良いと思います。
100万円使えば1万ポイントつくのでおいしくなります。5年目以降なら1.5%の還元率!
ちなみに、投資商品のラインアップ自体は個人的には微妙です。
全世界の株式や米株を対象としたインデックスファンドがなく、手数料が高いファンドが多いためです。
安定運用を掲げたファンドが中心のため、元本棄損の可能性はそこまでは高くはないとは思いますが、手数料が余計ですね。
三井住友カード ゴールド(NL)の年間利用額100万円を達成した後、投資できる余剰資金がある場合にエポスゴールドカードにも手を出すのが良いかなと思います。

まとめ

クレカ投資をするときは、カードや口座の新規契約前にキャッシュバック案件がないかリサーチするのがおすすめ
最もおすすめなクレカ投資の組み合わせは、SBI証券×三井住友カード ゴールド
次点がマネックス証券×マネックスカード
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